村上春樹|世界の名言集~素晴らしき人が残した名言
村上春樹の名言
自分に同情するな
自分に同情するのは
下劣な人間のやることだ
何かを持ってるやつはいつか失くすんじゃないかとビクついてるし
何も持ってないやつは永遠に何ももてないんじゃないかと心配してる
みんな同じさ
人々は闇の中から出てくる何かを見つけることで闇の中から救われることができる
死は生の対極としてではなく
その一部として存在している
どんなに壁が正しくてどんなに卵がまちがっていても
私は卵の側に立ちます
高く堅固な壁と卵があって
卵は壁にぶつかり割れる
そんな時に私は常に卵の側に立つ
僕は違う自分になることによって
それまでの自分が抱えていた何かから解放されたいと思っていたんだ
僕は本当に
真剣に
それを求めていたし
努力さえすればそれはいつか可能になるはずだと信じていた
でも結局のところ
僕はどこにもたどりつけなかったんだと思う
僕はどこまでいっても僕でしかなかった
深刻になることは必ずしも
真実に近づくこと…ではない
僕は逃げられないし
逃げるべきではないのだ
それが僕の得た結論だった
たとえどこに行ったところで
それは必ず僕を追いかけてくるだろう
どこまでも
この世界において
退屈でないものには人はすぐ飽きるし
飽きないものはだいたいにおいて退屈なものだ
人は原理主義に取り込まれると
魂の柔らかい部分を失っていきます
そして自分の力で感じ取り
考えることを放棄してしまう
インターネットで
「意見」
があふれ返っている時代だからこそ
「物語」
は余計に力を持たなくてはならない
孤独好きな性格を守るのに
誰にも迷惑をかけてないはずだという論理は逃げである
孤独は闘い取るものだ
闘い取られていない孤独は
いつか人の心を蝕む
人は勝つこともあるし
負けることもあります
でもその深みを理解していれば
人はたとえ負けたとしても
傷つきはしません
人はあらゆるものに勝つわけにはいかないんです
人はいつか必ず負けます
大事なのはその深みを理解することなのです
人はどんどん変わっていくし
過去の発言に縛られたくありません
僕らはとても不完全な存在だし
何から何まで要領よくうまくやることなんて不可能だ
不得意な人には不得意な人のスタイルがあるべきなのだ
多くの人は枠組みが必要で
それがなくなってしまうと耐えられない
いろんな檻というか囲い込みがあって
そこに入ってしまうと下手すると抜けられなくなる
月の裏側に一人残されていたような恐怖を自分のことのように
想像しながら
その状況の意味を何年も考え続けた
過ちを進んで認める
勇気さえあれば
だいたいの場合取りかえしはつく
慎重に考慮した結果
最終的に出席の判断をしました
この判断の理由の一つは
実に多くの人が行かないようにと私にアドバイスをしたことです
流れというものが出てくるのを待つのは辛いもんだ
しかし待たねばならんときには
待たねばならん
少しずつ向上する
少しずつだけれど
それでも向上は向上だ
人生でいちばんきついのは
心ならずも誰かを傷つけてしまうことであって
自分が傷つくことではありません
ものごとがあまりに完全だと
そのあとに決まって反動がやってくる
それが世のならいだ
僕たちは一年ごと
一月ごと
一日ごとに齢を取っていく
時々僕は自分が一時間ごとに齢を取っていくような気さえする
そして恐ろしいことに
それは事実なのだ
ひとつを解くことはおそらく
もうひとつをより明快に解くことになるはずだ
どれほどこっそり息を潜めていても
そのうちに誰かが必ずあなたを見つけ出します
私が小説を書く理由はひとつだけです
個人的存在の尊厳をおもてに引き上げ
光をあてる事です
誰をも抜かないし
誰にも抜かれない
しかしそれでも我々はそんな回転木馬の上で仮想の敵に向けて熾烈なデッド・ヒートをくりひろげているように見える