魯迅|世界の名言集~素晴らしき人が残した名言
魯迅の名言
むかし景気のよかったものは
復古を主張し
いま景気のよいものは
現状維持を主張し
まだ景気のよくないものは
革新を主張する
うしろをふり向く必要はない
あなたの前には
いくらでも道があるのだから
沈黙しているとき私は充実を覚える
口を開こうとするとたちまち空虚を感じる
人類というのは寂しいものではない
楽天的なものだ
生命は進化するのだから
君たちは
生命の力にみちあふれている
深林に出会えば
開いて平地にすることができる
曠野(こうや)に出会えば
樹木を植えることができる
砂漠に出会えば
井戸を掘ることができる
偉人が化石になり
人々が彼を偉人だと称讃するときになると
彼は傀儡(かいらい)になっているのだ
ある種の人々が
偉人だとか小人物だとかいうのは
自己のために利用できる効果の濃淡について言っているのだ
自由はもちろん金で買えるものではない
だが
金のために売り払うことは出来る
思うに希望とは
もともとあるものともいえぬし
ないものともいえない
それは地上の道のようなものである
もともと地上には道はない
歩く人が多くなれば
それが道になるのだ
自己満足しない人間の多くは
永遠に前進し
永遠に希望を持つ
生活がまず一番だ
人は生活しなければならない
愛情はそれにつれて生まれてくるものだ
世間の人は
サーベルが軍人を指揮するものだと思っている
それが文人も指揮できることには気がついていない
「人生」
の長い旅をゆくとき
よくぶつかる二つの大きな難関がある
第一は
「分かれ道」
である
第二は
「行きどまり」
である
平和というものは
人間の世界には存在しない
しいて平和と呼ばれているのは
戦争の終わった直後
またはまだ戦争の始まらない時をいうにすぎない
思い出というものは
人を楽しませるものではあるが
時には人を寂しがらせないでもない
人生で最も苦痛なことは
夢から覚めて行くべき道のないことです
青年時代に悲観していてはいけません
徹底的に戦うのです
墨で書かれた虚言は
血で書かれた事実を隠すことはできない
造物主に非難すべき所があるとしたら
神があまりに無造作に生命を作り
あまりに無造作に生命を壊す点だろう
生命の路は進歩への路だ
生命は死を怖れない
死の面前でも
笑いながら
踊りながら
滅びる人間を踏み越えて前進する
他人の歯や眼を傷つけながら
報復に反対し
寛容を主張する
そういう人間には絶対に近づくな
皇帝と大臣は
「愚民政策」
をとるし
人民にもまた
「愚君政策」
がある
古人は
書を読まなければ愚人になる
といった
それはむろん正しい
しかし
その愚人によってこそ世界は造られているので
賢人は絶対に世界を支えることはできない
ことに中国の賢人はそうである
自分で盗賊だと名乗るものは
用心する必要がない
裏をかえせば善人だから
自分で正人君子だと名乗るものは
用心しなければならぬ
裏をかえせば盗賊だから
青年時代には
不満はあっても悲観してはならない
つねに抗戦し
かつ自衛せよ
もしいばらにして
踏まねばならぬものなら
もとより踏むのもよいが
踏まずにすむものなら
みだりに踏むべきではない
心は
外から刺激を受けないと
枯死するか
さもなければ
萎縮してしまう外はない
戦場に出るなら
軍医になるがいい
革命運動をやるなら
後方勤務がいい
人を殺すなら
首斬り役人になるがいい
英雄であって
しかも安全だ
天才なんかあるものか
僕は他人がコーヒーを飲んでいる時間に仕事をしただけだ
女の天性には母性と娘性があって
妻性はない
妻性は無理に作られたもので
母性と娘性との混合でしかない